温熱療法について
施療について
About Therapy
セラピューティック温タッチとは
現在、世界80カ国以上で医師、看護師、ホスピス関係者が実践しているセラピューティックタッチとは、古来より自然治癒力を活性化させるために使われた「手かざし」「エネルギーの移送」「内なるヒーラー」とも呼ばれ、手を当てて癒すという「手当療法」のことです。
この理念を基本にして、遠赤外線の温熱器を使い、実際に身体を温めていく施療が、当院で行う「セラピューティック温タッチ(温熱療法)」です。
このセラピューティック温タッチ療法は、デジタル的な志向とは相反した極めてアナログ的な方法を取り入れています。
具体的には遠赤外線の温熱器を施療師が使い、あたかも手を当てて治療するがごとく、全身の経絡に沿って注熱していく方法です。
体を温め、血流を促進させることで、細胞修復に必要な酸素と栄養素を、効率的に運搬できます。また、癒しやリラックスの時間を持つことで、自律神経のバランスが整い、自然治癒力も高まって、あらゆる不快症状の改善につながります。
温泉・サウナ・岩盤浴も身体を温めるという点では良い方法ですが、全身を同時に温めても冷えの強い部分にまで熱が届かないこともあります。
セラピューティックタッチの理念を基本にして、特に冷えの強い部分への事前注熱による温熱効果には計り知れないものがあります。
基本理念と特徴
QOL(健康生活の質)を向上させるために大切にしている3つの鍵
01.栄養素の獲得
02.血液の循環
03.老廃物の排泄
すべての病気の原因は、この3つに「不適切」「不十分」という文言を付け加えた状態です。その解決の糸口が、当院で行うセラピューティック温タッチ(温熱療法)です。
QOLを向上させる3つの鍵を適切に機能させるために、温熱療法はとても効果的でベストな方法と言えます。
01.栄養素の獲得
私たちは毎日の食事から栄養を補給し生きています。食べ物の質が重要であることは言うまでもありませんが、最も重要なことは、それらを適切に消化・吸収させて、栄養素として体内に獲得しているかどうかです。
栄養素を適切に獲得するには、まず、摂取した食物をしっかりと消化しなくてはなりません。温めることによって、胃腸器官の働きが良くなり、消化酵素も活性して、適切な消化へと導くことができます。
02.血液の循環
栄養素は適切に消化され、小腸から血液に吸収されます。そして血流に乗って、タイムリー、かつ必要な細胞に送り届けられます。この適正な血液循環が極めて重要なことです。
消化された栄養素は、血流に乗って、全身の細胞へしっかりと運ばれる必要があります。細胞修復のためです。それが適切にできれば、毎日生まれ変わる細胞を正常に保つことができ、病気や疲れ知らずの身体に近づけるのです。
私たちの身の回りには、身体を冷やすものがあふれています。夏は冷房、化学薬品や添加物、タバコ、酒・・・。日常生活のなかで習慣になっていることが、気づかないうちに身体を冷やしています。血行不良にならないようにするには、まず温めることが先決です。
03.老廃物の排泄
食べ物がすべて栄養になるわけではありません。その一部は細胞内での仕事を終えて、外に排泄されるべきものが多くあります。このようなゴミを体内に溜めずに、定期的に外に出すことが大切なことです。
現代社会に生きる私たちは、食品はもとより、大気水質土壌汚染など、害になるものを完全に避けて生活するのは不可能です。そのため、身体が処理できないほどの多量の老廃物を、体内に溜め込んでいます。
溜め込みすぎると体内機能がしっかりと働かなくなり、体調不良やあらゆる疾患につながります。温熱施療を受けることで皮脂腺からの発汗ができます。普段の汗腺からの発汗とは違い、細胞の奥からの毒素排泄ができるということが最大のキーポイントです。
施療の流れ
Therapy Flow
1.施療内容
温熱療法は、天然ラジウムと遠赤外線効果のあるドームに覆われた岩盤ベッドにうつ伏せの状態で横になっていただき、施療師が手に持つ温熱器によって、全身の経絡(ツボ)に沿って丁寧に温めてゆきます。
3.施療
この温灸器を熟練した施療師が、基礎治療として背中の経絡に沿って温めていきます。心地よい暖かさが広がり、自律神経の副交感神経系が優位となりリラックス状態となります。温熱治療器を皮膚の上にあてると、血流の停滞気味のところや病巣がある付近では「アチチ!」と声を上げるほど、心地よい熱さを感じます。
5.ホルミシス効果
更に特筆すべきもう一つの点は、当院ではこの遠赤外線ドームに加えて、ラジウム、並びにマイナスイオンが放出されるベッドを導入していることです。この効果は、ホルミシス効果と呼ばれるもので、「微量の天然放射線(ラドン浴)は細胞を活性化させるので人体には良い」とロシア原子力発電所の関係機関の報告がなされたことから世界的に注目されたことに始まります。
2.温熱器
温熱器はミネラル鉱石温灸器を使用します。この温灸器の特徴は、遠赤外線と呼ばれる生体の代謝、成長、育成に不可欠の電磁波を組み込んだものです。遠赤外線の特徴は、温熱療法でいうと「内部まで熱を通す」ことです。
4.マイルド加熱
施療が終わると部分的に停滞していた血流が改善されます。更にミネラル水を飲みながら、続けて遠赤外線ドームに20分ほど入り、マイルド加熱法を行います。つまり全身を温めて、身体のいたるところに溜まっている老廃物や有害物質を発汗によって外に出すことが目的です。
6.施療終了
温熱療法施療の最後は、蒸しタオルで背中の汗を抑え、温熱施療が終わります。全体で約80分の施療時間です。
身体を芯から温めて、汗によって老廃物、有害物質を外に出すこと。これが当院で行う温熱療法です。正に一言で言うと「身体の大掃除」と同じことなのです。
よくあるご質問
FAQ
この他にも質問がございましたら、ご遠慮なく、お問い合わせフォームまたは電話にてお問い合わせください。
Q 温熱療法とは?
A 遠赤外線、マイナスイオン、ラジウムの出る温熱器を全身の経絡に沿って当てていき、温めていきます。血行を促進させ代謝を上げて、発汗での老廃物排泄をすることによって免疫があがりますので、あらゆる症状の改善・健康維持に役立ちます。
Q 何か持ってくるものはありますか?
A 特にお持ち頂くものはございません。汗をかきますが、こちらで浴衣をご用意してますのでご安心下さい。
Q 時間はどのくらいかかりますか?
A 一回の施療で、お着替えの時間を含め約90分かかります。時間に余裕を持ったご来院をお勧め致します。
Q 汗でベタベタしないですか?
A 外気が暑くなり出る汗は、汗腺からの汗ですが、この施療の発汗は、細胞奥の皮脂腺からの汗です。この皮脂腺からの発汗が極めて重要であり、ここから出る汗は、普段かく汗とは違い、サラサラとしてベタつきません。
Q 施療した日でもお風呂に入っていいですか?
A 身体の芯まで温まりますので、施療後7~8時間は、湯船に入る必要はありません。出来れば、シャワー程度にしてください。但し、冷やさないように・・・・
Q どの位の頻度で通えばいいですか?
A お身体の状態により異なりますが、病気の症状がある場合には、最初の1ヶ月は週に1~2回をお勧めしています。
Q 身体を温めるとどのような、効果がありますか?
A 身体を温めることにより、HSP(ヒートショックプロテイン)というたんぱく質が増加します。また、血流改善はもとより、自律神経やホルモンバランスを整えたり、免疫効果や疲労の回復にも役立ちます。
HSPとは・・・壊れた細胞(がん細胞など)を修復し、免疫力、運動能力、新陳代謝等を高めてくれるたんぱく質です。